不動産の個人間売買は本当にお得か?

 最近、仲介物件としてお預かりした物件について、「お隣さんが買ってくれるので」、「知り合いが買ってくれるので」ということで、「やっぱり個人間売買にします」という方が増えてきました。

 そんな個人間売買を望まれる売主さんの大半は不動産業者に支払う仲介手数料を、『客付け手数料』=『こちら(売主)で客付けすれば仲介手数料は不要』だと思われる方が多いようです。しかし、昨今の不動産に関するトラブルや法令の複雑化から、仲介手数料は単なる『客付け手数料』ではなく、契約内容をいかに取引の安全性という観点から保証できるかという『契約保証料』としての側面が強くなってきております。具体的には、売買契約前に説明される重要事項説明書の記載内容に反映されており、その調査項目は実に50以上に及びます。その内容は、『誰が』購入するのではなく『何を』購入するのかに重きを置いています。

 また、個人間売買なので売買契約書だけ作ってください、という依頼も頂きます。そのようなお客様には必ず個人間売買のデメリット(別コラム掲載予定)をお伝えしつつ、ご納得頂いた上で万全な対応をお願いしております。なお、買主さんが融資を受ける場合は、原則金融機関に重要事項説明書の提出が必要となりますので、個人間売買は難しいです。